Σ(ギリシャ語の大文字、シグマ)は”合計”を表す数学記号です。

シグマの記号の上と下に添え時を付けて用いる場合が多いです。
下に記入された添え字は合計を行うデータの最初の番号を、
上に記入された添え字は最後のデータの番号を記入します。
例えば、1番から10番までのXの値について、Xを合計します。

X1=1
X2=2
X3=3
X4=4
X5=5
X6=6
X7=7
X8=8
X9=9
X10=10 合計は 55になります。

エピソード:ギリシャと数学

数学にはギリシャ人の活躍がすごいです。そのために数学の記号にはギリシャ語が使われています。主なギリシャの数学者たちをご紹介いたしましょう。

  • ターレス:あのピラミッドの高さを測ったといわれています。ターレスの定理(円周角)
  • ピタゴラス: ピタゴラスの定理、無理数の存在性、ピタゴラス音律で有名。
  • エウクレイデス(ユークリッド):幾何学を扱った本をまとめられました。
  • 「幾何学の父」ユークリッド距離がおなじみです。
  • アルキメデス: 求積法、極限操作、アルキメデスの原理、
  • 「浮力の原理」を発見したとき、裸で町中を走り回ったという逸話があります。
  • アポロニオス:「円錐(えんすい)曲線論」などがある。
  • ディオファントス:「代数学の父」といわれます。

ギリシャ(ギリシャ共和国)の地図です。
ヨーロッパの南東、バルカン半島に位置する共和制の国家です。首都はアテネです。エーゲ海を中心に3,000もの島によって構成されています。ギリシャは地中海文明のルーツの一つであり、複数の文明の接点に位置する国として歴史に大きな影響を与えました。1896年の近代オリンピックの発祥の地であり2004年にはオリンピックが開催されました。オリーブが名産でギリシャ料理とワインは最高です。

参考資料・文献
1)竹内啓編,統計学辞典,東洋経済,1989
2)井野邦英,データのまとめ方と考え方 第10版,2015

文責:井野邦英 アキュプレック